【講義メモ】 がんの生物学 #1
日本の昔の死亡率の原因一位は脳血管疾患だったが、医療が発達して寿命が延びたことによりDNA修復機構の衰えによる疾患、つまりがんによる死亡率が現在一位になりました。
最近自分の使ってるクレジットカードの会社からがん保険の優待?みたいなのが届いたのを思い出しました。がんは本当に身近な病気なのですね。
また、日本人におけるがんになる部位も昔と今とでは違ってきています。昔は男女共に胃がんによる死亡率が一位でしたが、現在は食文化の欧米化により男性では肺がん、大腸がん、女性では大腸がん、乳がんなどが上位を占めています。
きっと塩分が多い日本食から、肉食にシフトしたからだと思います。
日本とアメリカで比較すると、昔はがんによる死亡率は日米でそこまで変わりはなかったそうですが、現在に至るまでアメリカではがんによる死亡率が減少する一方、日本では増加しているらしいです。これを説明するためには、医療の発達だけでは説明がつきません。(日米で差がつく理由にはならない)
その理由の一つとして日米間のドラッグラグが挙げられていました。ドラッグラグとはアメリカで開発された新薬、抗がん剤が日本で実用化されるまで時間がかかることらしいです。それと二つ目の理由が、がんの検診率の差が挙げられていました。アメリカではがん検診をする機会が多いらしいですね。
WHOの疫学的調査によるとがんによる死亡率は40%が予防可能らしいです。
"その差は「検診受診率」!日本は欧米諸国と比べて最低水準であることが判明!"
https://www.google.co.jp/amp/s/prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000017.000013522.html
"Cancer Control: Knowledge into Action: WHO Guide for Effective Programmes: Module 6: Policy and Advocacy."
がんのリスクファクターには性別や年齢、遺伝子などの内因性の変えられないものもあるけど、大部分は外因性であるそうです。
外因性のリスクファクターのなかには自分の意思次第で改善できるものもあり、特に喫煙は本当にやめたほうがいいと思いました。