「アインシュタインとコーヒータイム」カルロス・ I ・カル (著), ロジャー・ペンローズ/まえがき (著)

 

アインシュタインとコーヒータイム (コーヒータイム人物伝)

アインシュタインとコーヒータイム (コーヒータイム人物伝)

 

 

テーマ 

 アインシュタインの人物伝をインタビュー形式で紹介していくという、読み手に飽きさせない工夫がなされた本です。「アインシュタインと話せるなら、こんなことを尋ねてみたい……。」という空想を実際の文献からアインシュタインの発言を元に再現されています。

 また、彼の功績である特殊相対性理論一般相対性理論などの説明をアインシュタインがわかりやすく例をあげながら簡単に説明してくれます。

 ページ数も少ないし読みやすいし、ちょっとした空いた時間ですぐ読み終わっちゃいます(笑)

 

感想※少しネタバレ

 私自身理系でありながらアインシュタインについて知っていたことは「相対性理論」「光電効果」「天才」くらいで、彼の人生やものの考え方などについては何も知りませんでした。なんとなく変人何だろうな、くらいにしか思っていませんでした。

 

 アインシュタインが学生の頃「もし私が光と同じ速度で光を追いかけたら何が起こるだろう」と考え、静止している光を観察できるんじゃないか仮説したが、当時革新的であったマクスウェルの電磁気学を学ぶとその仮説に矛盾が生じることに気づきました。その矛盾を突き詰めていったら特殊相対性理論に発展していったのでした。そのことから矛盾を発見し、それを突き詰めていいくとこはとても大事だと思いました。

  勉強していく中で自分の今までの考えと矛盾が出てくるようなことを見つけたら、それを出発地点にして研究していきたいと思いました。(随分たくさん勉強しないといけなさそう笑)

 

 その他にもアインシュタインの宗教観などにも言及されていて、「私は、この世にみられる規則正しい調和こそ、神の現れであると信じている」と独自の宗教観を持っていたようです。それは自然科学の仕組みは神様が作ったものであると考えているように思えました。

 自然界の力を一つの理論で記述する統一場理論を完成させようとしていた彼は、私には神を理解しようとしている、あるいは神に近づこうとしているように見えます。つまりこれがアインシュタインの研究に対するモチベーションを継続させる因子だったのです。

 ここから、何か自分なりのビジョンを持って学問に向き合うことが成功に繋がると学びました。

 

 この本を読んで少しアインシュタインについて知れたし、なんかためになりました。